600万円の借金を任意整理した場合の効果
- 「600万円は任意整理で解決できるの?」
- 「自己破産だけは避けたい・・・」
600万円の借金は、毎月10万円返済していても、ほとんどが利息に充てられ、なかなか元金を減らすことができません。
600万円の借金を返済していくためには、月々約20万円程度を余裕を持って支払っていく必要があり、月々15万円の返済が苦しければ任意整理する価値は十分にあります。
それでは、600万円を任意整理すると、実際にどれだけ楽になるのか説明していきましょう。
借金600万円はこんなにも利息がかかる

あなたが600万円を借り入れすると、返済する際には、600万円をそのまま返せばいいわけではありません。
借金をすると、必ず利息がつくため、600万円+利息を返済する必要があります。
まずは、借金600万円は、いくらぐらいの利息がつくのか理解しておきましょう。
3年間で返済していく場合
金利17.0%で600万円を借り入れし、3年間かけて返済していくとします。
(※複数カードの利用で合計額が600万円となっている場合)
そうすると、毎月の返済額は、213,916円です。
つまり、毎月の収入から約21万円を借金の返済に充てなければなりません。
たとえば、あなたが手取りで30万円の収入がある場合、借金の返済で月々21万円を支払っていくのは、非常に大きな負担になります。
このとき、借金の返済総額は、
213,916円×36回=7,700,976円になります。
つまり、600万円を借りたはずが、3年間の返済期間の利息を含めると、借金の総額はおよそ770万円にも膨れ上がっているのです。
元本との差額である170万円が利息分ということですね。
5年間で返済していく場合
金利が17.0%で600万円を借り入れし、5年間かけて返済していくとします。
そうすると、毎月の返済額は、149,115円です。つまり、毎月の収入から約15万円を借金の返済に充てなければなりません。
このとき、借金の返済総額は、
149,115円×60回=8,946,900円になります。
つまり、600万円を借りたはずが、5年間の返済期間の利息を含めると、借金の総額はおよそ900万円にも膨れ上がっているのです。
任意整理などの手続きをしなければ、毎月15万円の返済を5年間行い、総額900万円を支払うことになります。
元本との差額である約300万円が利息分ということです。
月々の返済額が8万5千円以下なら永遠に完済できない
一般的に利息は、年利(1年を単位として定められた利率)として設定されています。
現状、600万円の借金があり、年利が17%だとすると、次回の返済時には、
600万円×17%÷12ヵ月=8万5千円が利息分。
つまり、8万5千円以下しか返せていない場合は、元本は一円も減ることはなく、永遠に完済することはできません。
むしろ、利息分も用意できていない場合は、更に他のカード会社から借り入れている状態のはずですので、借金を増やしていることになります。
それでは、9万円を返済できているのであれば問題ないのかというと、一切そんなことはありません。
9万円返済したとしても、8万5千円は利息ですので、元本は差額の5千円しか減りません。
借金600万円 ⇒ 借金599万7千円になるだけです。
完済までは途方もないことが理解できるのではないでしょうか。
現実的に考えると、600万円の借金の場合、あなたの月々の返済額が現状で15万円を下回っているようであれば、任意整理を含めた債務整理を検討しなければ、借金生活から抜け出すことは難しいでしょう。
そもそも任意整理とは?
任意整理とはどのような仕組みで借金を減らすことができるのか簡単に説明していきましょう。
任意整理とは、弁護士や司法書士といった代理人がカード会社(クレジットカード会社・消費者金融・銀行)と直接交渉をして、借金の減額をする債務整理の手続きの一つです。
任意整理によって、借金の元本そのものが減ることはなく、利息制限法に基づいた引き直し計算を行い借金の将来利息や遅延損害金をカットすることができ、減額された借金(元本)については、5年で分割払いしていくことになります。
自己破産や個人再生といった他の債務整理に比べると、裁判所を介さない手続きであるため、裁判所に提出する書類を準備する必要もなく、費用も少なく比較的簡単に手続きをすることができます。
また、任意整理を代理人へ依頼すると、カード会社への借金の返済を一時的にストップすることができ、借金の取り立てや督促状が届くこともなくなります。
そのため、600万円という多額な借金によって抱えている経済的な負担だけでなく、借金の取り立てによるストレスや将来への不安などから解放され、精神的にも楽になることができます。
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600万円を任意整理をするとどれくらい借金が減るのか?
では、実際に任意整理をすると600万円の借金をどれくらい減らすことができるのか見ていきましょう。
任意整理をすると、借金の将来利息をゼロにすることができるので、5年間で返済していく場合、約300万円が利息であることは先ほど説明してきました。
利息300万円 ⇒ 任意整理すると利息0円
任意整理をすると、5年間で元本を返済していくが一般的なので、月々の返済額は、
600万円÷60回=10万円になります。
任意整理をする前と、した後で月々の返済額を比較すると、
3年間で返済していく場合:任意整理前 約21万円/月 ⇒ 任意整理後 10万円/月
5年間で返済していく場合:任意整理前 約15万円/月 ⇒ 任意整理後 10万円/月
つまり、現状の返済額がいくらであろうと、月々10万円の支払いをすれば良いだけになります。
任意整理の注意点
これまでに説明してきたように、任意整理をすると借金の利息をカットすることができるので、月々の返済額を減らすことができます。
しかし、任意整理を行うことでデメリットもあります。
ブラックリスト
任意整理などの債務整理の手続きをすると、信用情報機関にあなたが任意整理をしたという事故情報が登録されます。
これをブラックリストに載るといいます。
ブラックリストに載ると、新たな借り入れや、クレジットカードの使用、ローンを組むことや保証人になることができなくなります。
ただし、これは一生続くわけではありません。
任意整理をして5年経つと、ブラックリストの情報は削除されます。ブラックリストへの登録が消えれば、再びクレジットカードを使用することやローンを組むことができるようになります。
もっとも、600万円の借金があり返済を延滞している状況であれば、すでにブラックリストに登録されている可能性が高いです。
そのため、任意整理をすると、ブラックリストに載ってしまうから…という理由で手続きを躊躇してしまうのは、借金をより大きくしてしまうことにつながります。
一人で悩んでいて解決できない場合には、ぜひ一度弁護士などの専門家に相談してみましょう。
任意整理のデメリットについて詳しくはこちら
債務整理におけるブラックリストとは?
カード会社によって分割回数が異なる※月々の返済額を10万円以下に出来る可能性あり!!
600万円の借金がある場合、複数のカード会社から借り入れをしているケースが多いです。
任意整理では、各カード会社ごとに交渉を行うのですが、カード会社やあなたの返済履歴によって応じてくれる分割回数が異なります。
応じてくれる分割回数は、短いと36回(3年)、長いと80回(6年8ヵ月)といったように、バラバラです。
60回の分割回数で応じてくれるパターンが多いため、600万円の借金であれば、任意整理すると月々の返済額を10万円に変更できるとお話ししてきましたが、実際には少しズレがでてきます。
実際に自分は任意整理するといくらになるかを詳しく把握したい場合は、カード会社名とそれぞれの借金額をお伝えいただければ、無料でシミュレーションさせて頂けますので、お気軽にお問い合わせください。
借金600万円を任意整理した場合のまとめ
- 何もしなければ総額770万~900万円支払うことになる
- 借金600万円を任意整理すると利息分の170万円~300万円が減額できる。
- 600万円の借金は任意整理をすることで月々の返済額を10万円まで減額できる
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